初恋は君のために



久しぶりに見たミナミは

少し痩せているようにも見えて、




大きく透き通るような
あの瞳は




今は…




少しも笑っていなかった。





そんなミナミを見た俺の足は自然と遅くなり道端に止まりかけた時



「ミナミっ」




騒がしいこの夜の街にも関わらず




聞き慣れた声が、

響き渡って聞こえた。




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