初恋は君のために
「な…何言ってんの?」
リュウの言葉を聞いた私はただ唖然とするしか
なくて…ー
リュウと見つめ合ったまま時が止まっていた。
「私達 家族なんだよ?」
リュウが言った事は
気まぐれに決まっている。
私が勝手に出歩いたから、ただ困らせようとしているだけ
いくら再婚同士でも
家族なんだから…
嘘に決まってる………ー
「俺は一度だってお前を家族だと思った事はねぇよ。」
そう言ったリュウは
ポケットに手を入れる。
「俺は今までお前を一人の女として見てきた、」
力強い瞳で私を見つめた。