好きの次は?
祐輔に適当に嘘をついて
家に帰る私。
タクシーを呼ぶ気に
なれなくて、
適当に歩きながら
自分の家に帰る事にした。
こんな時間に帰る私は、
独り暮らしだ。
家族は居るけれど
父親はいない。
母親は居る。
いわゆる母子家庭。
一番、上の兄は22歳
真ん中の姉は20歳
末っ子は私で、かなり
歳が離れている。
私以外は皆、成人していて
自立もそれなりにしてる
だから家族はバラバラ。
親は私に対して放任主義、
ウチはそこそこ
金持ちみたいで
マンションの一室を
私専用で与えられている。
母親からは
たまに連絡がくるだけ、
まともに会ったのは
一年前ぐらい‥
月末にまとまった金額が
口座に振り込まれていて
それを生活費にして
暮らしている・・・
家賃は母親が勝手に
払っているからタダ住み。
お金には困らなくて
それなりの生活で、
ただ‥‥何か足りない。
悲しいとは違う、
よくわからない
…だから求める、答えを。