好きの次は?
母は、少し遠慮そうに
「久しぶり」と、私に言った。
母に会うのは何年ぶりだろう
前より少し明るくなってる
懐かしい、一瞬だけ…そう思った
少しの沈黙の中、
母の隣に居た男性が
沈黙を破った。
「…あの、とりあえず中に入られたらどうです?ここでは少し目立ちますから」
見た感じホストの上らへん、
No.2ぐらいの人かな。
お兄さん的な爽やかな感じ
秘書とか似合ってそうな人
私はとりあえず、
母に向かって話しかけた
「…中、入って。」
少しそっけなく言ったけど
母は「ありがとう」とだけ言い
中に入った。
真貴斗さんは、
無言だった……。
―――――――バタン。――――