好きの次は?



それだけ言って

真貴斗さんは顔をうずめて

体育座りのまま

また無言になった。

私はテレビをつけて

真貴斗さんに

小さめの声で問いかける。

「飲まないの……?」

真貴斗さんは顔を上げて、

あたしの方を見て

話し出す。

「え?」

真貴斗さんの方を見ずに

テレビを見ながら

私は話しを続けた。
「………コーヒー、入れたのに」

「あ…サンキュ。飲むよ。」

「…………ん。」

大人しく飲む真貴斗さんに

ちょっとイジりたくなって

会話を続けた。

「おいしい?…コーヒー」

「……ぅん、うまい。意外だな」

「何が?」

「お前、インスタントで入れてないだろ。」

「…うん。なんか、こだわり。」

「……ふーん。そっか」

「ねぇ」

「あ?」

「それが素なの?」

「……………………あっ」

「素って、俺様なんだ(笑)」

「……ぁ、いや。あのコレは…」

「……隠さなくていいよ(笑)」

「………うん?」

「これから一緒に住むんだから隠しきれないでしょ(笑)」

「………まぁ。」

「私も敬語やめるね(笑)」

「お、、おぅ。」

「信、って呼んでね?」

「…おう。」


そんな感じで会話は終わった


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