ママのスキャンダル!
映画は大ヒット。
あたしは一躍大スターのように担ぎあげられ、仕事の依頼も殺到した。
でも映画が大ヒットしたお陰で次回作も決まり、あたしは再びハリウッドへ。
そこで、プロダクションの方からアメリカ移住の話を持ち掛けられる。
映画もまだ続く予定だし、それに関連してこっちでも舞台やCMの出演依頼が来ていると言うのだ。
あたしはもちろん、ママも悩んでいた。
移住となれば当然仕事は辞めなければならないし、こちらでの仕事はどうするか、という問題がある。
それを聞いて、プロダクションの社長はにっこりと微笑んだ。
『心配はいらない。あなたは、うちで雇うよ。沙羅の世話係として側にいて欲しい。それから、住むところも用意するから大丈夫。セキュリティーもしっかりしてるし、保育園も近くにあって安心だ。何か不自由があれば言ってくれれば出来るだけのことはしよう。沙羅は、大事なうちの財産だ。彼女の為になることなら協力は惜しまないよ』
日本とアメリカの違いなのか、プロダクションの為、ということを変に誤魔化そうとしないところは返って分かりやすくて気持ちよかった。
言葉の壁とか、生活週間の違いとか、いろいろ問題はあるけれど、ママにとっての問題はそこじゃなかったようで。
「猫たちが一緒でもいいのかな」
ボソッと呟かれた言葉に、社長とその秘書が一瞬固まる。
『も、もちろんだよ。猫なんていくらでも!』
「15頭いても?」
ママの言葉に2人は一瞬固まり―――
それからひきつったような笑顔で
『も、もちろんだよ』
と言ったのだった・・・・・
そうして、あたし達家族はあたしの小学校卒業と共に、アメリカへ移住することとなったのだった。
あたしは一躍大スターのように担ぎあげられ、仕事の依頼も殺到した。
でも映画が大ヒットしたお陰で次回作も決まり、あたしは再びハリウッドへ。
そこで、プロダクションの方からアメリカ移住の話を持ち掛けられる。
映画もまだ続く予定だし、それに関連してこっちでも舞台やCMの出演依頼が来ていると言うのだ。
あたしはもちろん、ママも悩んでいた。
移住となれば当然仕事は辞めなければならないし、こちらでの仕事はどうするか、という問題がある。
それを聞いて、プロダクションの社長はにっこりと微笑んだ。
『心配はいらない。あなたは、うちで雇うよ。沙羅の世話係として側にいて欲しい。それから、住むところも用意するから大丈夫。セキュリティーもしっかりしてるし、保育園も近くにあって安心だ。何か不自由があれば言ってくれれば出来るだけのことはしよう。沙羅は、大事なうちの財産だ。彼女の為になることなら協力は惜しまないよ』
日本とアメリカの違いなのか、プロダクションの為、ということを変に誤魔化そうとしないところは返って分かりやすくて気持ちよかった。
言葉の壁とか、生活週間の違いとか、いろいろ問題はあるけれど、ママにとっての問題はそこじゃなかったようで。
「猫たちが一緒でもいいのかな」
ボソッと呟かれた言葉に、社長とその秘書が一瞬固まる。
『も、もちろんだよ。猫なんていくらでも!』
「15頭いても?」
ママの言葉に2人は一瞬固まり―――
それからひきつったような笑顔で
『も、もちろんだよ』
と言ったのだった・・・・・
そうして、あたし達家族はあたしの小学校卒業と共に、アメリカへ移住することとなったのだった。