ママのスキャンダル!
「な、なによ」

「あたしのことは、いい。何言われたって。でも、ママやハリー―――パパのことを悪く言うのは許さない!」

キッとソフィアを睨みつける。

ソフィアが一瞬怯む。

「な・・・・・何よ、悔しかったらパーティーに2人を連れて来なさいよ!あんたの両親がうまくいってるってこと、証明してみなさいよ!」

ソフィアとあたしが睨みあい、回りがざわつき始めた。

「どうした?」

騒ぎを聞きつけてデイブがやって来た。

「ひどいのよ、ソフィアがサラのこと・・・・・」

シンディの言葉を聞いて、デイブがソフィアを睨む。

「サラに、何言った?」

「あ、あたしは、本当のこと言っただけよ!」

「嘘よ!根も葉もない噂話じゃない!」

シンディが食ってかかる。

「ソフィア」

デイブの声に、ソフィアがビクリと体を震わせる。

「いくら君でも、サラを傷つけるようなことを言ったら俺が許さない」

その言葉に、ソフィアの顔色がさっと変わった。

「・・・・・デイブ、いいの」

あたしはデイブの腕に手をかけた。

「サラ・・・・・」

「もう行って、ソフィア。パーティーのことは、考えておくから」

そう言うと、ソフィアはチラリとデイブの方を見て、何も言わずに行ってしまった・・・・・。

「ありがとう、デイブ。シンディも」

「良いのよ、悪いのはソフィアだもの。サラ達のこと、あんな風に言うなんて!」

シンディの方がカッカと怒っている。

「パーティーに誘われたの?」

デイブの言葉に、あたしは頷いた。

「行くことないよ!どうせまた嫌がらせするつもりなんだから!」

シンディがそう言うのを、デイブはちょっと苦笑して。

「何かあったら俺が守るよ。サラには俺がついてるってこと、わからせてやればいい」

デイブがあたしの顔を覗き込んだ。

「だから、一緒に行こう」



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