最後の恋はアナタの隣で
――そして、予想通りの展開が訪れる。


『彼氏!?彼氏できたの!?どんな人?何歳?何て名前?いつから付き合ってるの?てか、何ですぐに言ってくれないの!心配したんだからね!』


ほとんどが疑問形の言葉で埋めつくされてるメールからは、ミサキの面倒見の良さが滲み出ていた。


「……面倒臭ぇ」

元々あまりメールなんてしない私は、ぶつくさと文句を垂れながらも、


『男子が言った通り金髪。優しい人だよ。二十歳で、名前は春樹さん。付き合って二週間だよ。もう少ししたら話そうと思ってた』

ミサキの質問に答えるだけの素っ気ない物だったけど、それでもきちんとメールを返した。


『凄い年上だね!?優しい人ならミサキも安心だぁ!おめでとう!あ、そうだ!涼ちゃん、学校にはいつ来るの?』
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