最後の恋はアナタの隣で
「繁華街に行く女ってヤリマンだよなー」

……更に苛々する言葉が聞こえてきて、眉間にグッと力が入った。


私を名指ししてるわけじゃないけど、その言葉が私に向けられた物だという事くらい、昨日送られてきたミサキからのメールの内容を考えれば、容易に察する事が出来た。


きっと、ミサキに告げ口した男子が他の人にも言いふらしたに違いない。


ゲンナリして周りを見回すと、見た事のある男子が三名、顔を見合わせて笑ってた。


だけど相手にするのも面倒で、何も言わずにやり過ごそうとしたら、


「ヤらせてよ!」

三人の中の一人がゲラゲラ笑いながらそう言ってきて――さすがに頭にきた。


「……今、なんつった?」

私は怒りを剥き出しにし、“ヤらせてよ”と言った黒髪の男子の方へズカズカと歩み寄る。
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