最後の恋はアナタの隣で
それが少し鬱陶しくて、


「あのね、ミサキね、」

「ミサキ」

「うん?」

「今疲れてるからちょっと黙ってて」

苛々してた私は、無意識に強めの口調でミサキの言葉を遮った。


だけど、言った後ですぐにハッとしてミサキに視線を向けると、


「……ごめんなさい……」

私のただの八つ当たりに小さく謝罪を零したミサキは、目を伏せて泣きそうな表情を見せる。


そんなミサキに今更何て言えば良いのか分からず、気まずくなった私は自分の席に座ると、逃げるようにして机に突っ伏した。


……頭の中がグルグルする。

感情のコントロールがきかなくて苛々する。


それもこれも全部――“ちあき”の所為だ。
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