最後の恋はアナタの隣で
だから、今まで心配を掛けていたミサキの面倒見の良さに少しくらい付き合ってあげなきゃって、そう思ってミサキを隣に座らせようとした――のに。


「どうせ眠いんでしょ? いいじゃん座らなくて。ミサキ、トイレ行こ」

急に割って入ってきた刺々しい声に、それを阻止された。


本当にコイツは――リンは、私に何か物凄い恨みでもあるのかと思う。


「あのっ……リンちゃん……ミサキ、涼ちゃんと話したいんだ……」

「ほら、行くよ」

「でっ……でも……」

「でもじゃない! 行くよ!」

少し声を荒げてミサキの腕を掴んだリンは、一瞬たりとも私の顔を見ずに、ミサキを引っ張るようにして教室から出て行った。
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