最後の恋はアナタの隣で
私の態度が気に食わなかったんだろうけど、それならそれで、文句の一つでも言えばいいのに。


こんなやり方で怒りをぶつけられるのは、文句を言われるよりも胸くそ悪い。


一人取り残された私は再び机に突っ伏して目を閉じると、“ちあき”の事もリンの事もなるべく考えないようにした。



――その後からリンは、休み時間になる度にミサキにベッタリくっついて、ミサキが私の所に行けないようにしていた。


女子特有のこういう陰湿な嫌がらせは本当に疲れる。
いい加減にしろって言いたくなる。


だけど、そんな事をしても女子お得意の“無視”をされるだけだから、一番の被害者であるミサキには申し訳ないと思いつつ、無駄な行動は避けておいた。


それに……わざわざそんな事をしてリンの神経を逆撫でしなくても、私達には“習慣”がある。
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