最後の恋はアナタの隣で
暴力的な一面をミサキに見せたのは初めてで――酷い後悔が押し寄せてきた。


中学一年生の頃の私は、気に食わない奴がいればすぐに手を出してて、当時はまだ友達じゃなかったけど、リンはその頃の私を知ってる。


だけど、ミサキは何も知らない。


体が弱くて入退院を繰り返してたミサキは、あの頃ほとんど学校に来てない状態だった。


だから友達もあまりいなくて、私の話を耳にする機会がなかったんだと思う。


中学二年生にあがって同じクラスになると、ようやくまともに登校できるようになったミサキは、粗暴な性格の所為でクラスから浮いてた私に、何故かしつこく話し掛けてきた。


……そんなミサキの事が最初はウザかった。
だから私はシカトしたり、冷たい態度をとったりしてた。
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