最後の恋はアナタの隣で
私に対する態度と、後輩達に対する態度。
明らかに違うそれに、私の知らない春樹さんの顔を後輩達は知っていると言われているみたいで、何だか後輩達に負けたような気分になった。
過去を知る術はない。
だから仕方のない事なのに……どうしようもなく悔しい。
でもまさかそんな恥ずかしい事は言えないから、
「何でもない」
少し笑って誤魔化した。
それを聞いた春樹さんは訳が分からないって感じの顔をしたけど、特に何も追求してこなかった。
春樹さんはどうやら、悪い嘘かどうかの判断も出来るらしい。
――“ヤらせて男子”を探しに行っていた後輩達が駐車場に戻って来たのは、それから十五分くらい経った頃だった。
明らかに違うそれに、私の知らない春樹さんの顔を後輩達は知っていると言われているみたいで、何だか後輩達に負けたような気分になった。
過去を知る術はない。
だから仕方のない事なのに……どうしようもなく悔しい。
でもまさかそんな恥ずかしい事は言えないから、
「何でもない」
少し笑って誤魔化した。
それを聞いた春樹さんは訳が分からないって感じの顔をしたけど、特に何も追求してこなかった。
春樹さんはどうやら、悪い嘘かどうかの判断も出来るらしい。
――“ヤらせて男子”を探しに行っていた後輩達が駐車場に戻って来たのは、それから十五分くらい経った頃だった。