最後の恋はアナタの隣で
顔を真っ赤にするユカリを見たのが、遠い昔の事のように思える。



「では、初歩的なテーブルマナーの説明をします。その後で、実際にお客様へ御案内しますね」

春樹さんはユカリのボディタッチに嫌な顔一つせず、むしろニコニコ笑って、テーブルマナーの説明をしてくれた。


そして説明が終わると、私とユカリは春樹さんの案内で、同じテーブルに着いて接客をする事になった。



キャバの仕事は想像してた以上に大変で、色んなお客さんのテーブルに回された私は、心底気が狂いそうだった。


お酒を注ぎ足したり、灰皿を変えたりするのは別にどうって事ないし、馬鹿でも出来る。


ただ、体を触ろうとするお客さんに慣れなくて、凄く気疲れした。
< 16 / 464 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop