最後の恋はアナタの隣で
途中、春樹さんが私の手をキュッと強く握り締める。


不思議に思って春樹さんの顔を見上げると、春樹さんは凄く苦しそうな表情をしてて、


「どうしたの……?」

心配になった私は思わずそう声を掛けた。


「いや、何か……自分にムカついた」

「え? 何で?」

「アイツらが涼に“ヤらせて”って言ったんだと思うとムカつく。だけど、俺には六歳下を殴る趣味はないから……涼の為に何もしてやれない自分に更にムカつく」

「なっ……そんなの別にいいのに! 私は何かしてほしいわけじゃないから、気にしなくて大丈夫だよ?」

「……そっか」

私の言葉に納得していないのか、春樹さんは少し悲しそうな顔で笑う。


そして、車の前まで来て繋いでた手を一旦離すと、
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