最後の恋はアナタの隣で
謝って済む問題じゃないと分かっているけど、言わずにはいられないくらい猛烈に反省している私に、


「あのさ、相澤」

“ヤらせて男子”は爽やかな声で切り出したかと思うと、


「俺ら、友達にならねぇ?」

――…酷くとち狂った事を言い放つもんだから、私はいよいよ地獄の底に思いきり叩きつけられたような気分になった。


きっと、コイツは殴られ過ぎて頭がおかしくなってしまったに違いない。


そうじゃなきゃ、「友達にならねぇ?」なんて言うはずがない。


自分や友達に怪我を負わせた元凶であるこの私に、そんな常軌《じょうき》を逸《いっ》した発言をするわけがない。


私は本当に……とてつもなく大変な事をしてしまった。
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