最後の恋はアナタの隣で
03.最悪な体験入店
「初めまして。涼です」
「……」
「名前聞いても良いですか?」
「……」
「……」
とりあえず自己紹介から入ろうと思ったのに、お客さんは依然――私を無視して携帯をいじり続けてる。
何で怒ってんの?
まじ意味分かんない。
心の中でそう呟き、溜息が出そうになるのを堪えていると、
「……け……れよ」
黙っていたお客さんがようやく、私に向かって言葉を発した。
だけどその声が小さ過ぎて上手く聞き取りきれず、
「今何て言いまし、」
「さっさと酒作れよ!! 使えねぇ女だな!!」
――もう一度聞き直そうとした私の言葉を遮り、お客さんは目を血走らせながら、怒鳴り声を上げた。
「……」
「名前聞いても良いですか?」
「……」
「……」
とりあえず自己紹介から入ろうと思ったのに、お客さんは依然――私を無視して携帯をいじり続けてる。
何で怒ってんの?
まじ意味分かんない。
心の中でそう呟き、溜息が出そうになるのを堪えていると、
「……け……れよ」
黙っていたお客さんがようやく、私に向かって言葉を発した。
だけどその声が小さ過ぎて上手く聞き取りきれず、
「今何て言いまし、」
「さっさと酒作れよ!! 使えねぇ女だな!!」
――もう一度聞き直そうとした私の言葉を遮り、お客さんは目を血走らせながら、怒鳴り声を上げた。