最後の恋はアナタの隣で
「こっちが黙って聞いてりゃ、ふざけた事ばっか抜かしやがって。テメェみてぇな奴がいるからこの商売成り立ってんだろぉな? そんな風に暴言吐いても、ちゃっかり飲みに来てんじゃん。まじ笑えるんだけど。ていうか、客とたくさんヤるって何? そんな妄想ばっかしてんの? 生憎《あいにく》私は処女だからそんな事出来ねぇんだよ!」


スラスラと出てくる罵り《ののしり》が止まらなかった。


罪悪感なんて物は微塵も湧いて来ない。


お金を払ってるから何をしても、何を言っても許されると思ってるに違いないこの男には、これくらい厳しい方が丁度良い。


そう思って目の前のお客さんを蔑み《さげすみ》の目で見つめていると、


「人をっ……人を……」

お客さんの体が震えだした。


そして、次の瞬間――…
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