最後の恋はアナタの隣で
「さっきマフラーの音が聞こえたから来てると思うよ」

私も毎回同じ台詞で答える。


「じゃあ帰るか」

「……うん」


宮沢は何故か――教室から靴箱までの短い距離も、私と一緒にいるようになった。


あの“ヤらせて男子”の中の一人とこんな関係になるなんて微塵も想像してなかっただけに、感じる違和感は半端じゃない。


隣を歩く宮沢の顔をチラチラと盗み見しながら靴箱まで行くと、私の靴箱には“セフレ募集中!3ー5ヤリマン相澤”と書かれた張り紙が張られていた。


これは――今日で五回目だ。


「……毎日同じ事書いて飽きないのかよ」

私はいい加減うんざりするその張り紙を引っぺがし、近くにあったゴミ箱に投げ捨てた。


そして、気を取り直して靴箱に向き直り、ローファーを取り出して上履きを入れると、
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