最後の恋はアナタの隣で
「ちょっと待て!!」

ローファーに右足を少しだけ挿し込んだ私に、宮沢が大きな声を発した。


驚いた私はピタリと動きを止め、宮沢に視線を向ける。


訳が分からずキョトンとする私の足元にしゃがみ込んだ宮沢は、ローファーを左右手に取り、クルッとひっくり返した。


すると、中からは大量の画ビョウが飛び出してきた。


その尋常じゃない数に思わず笑ってしまった私に対し、


「もう少し危機感持てよ」

宮沢は呆れたようにそう言って、私の頭を軽く小突く。


それが何だか馬鹿にされてるみたいで少しムッとして、画ビョウを取り出し終えたローファーを履いた私は、宮沢の足を思いっきり蹴飛ばした。


「痛ぇな! お前は恩を仇で返すつもりか!」
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