最後の恋はアナタの隣で
「……まじウゼェ。神経図太いんだからしょうがねぇだろ」

私はいつもより低い声で応える。


「良い根性してんじゃん。上等だ」

「それ、こっちの台詞だから」

「……覚悟しとけよ」

私が引き下がらないと分かったユカリは、鼻で笑って踵を返す。


そして、待機所のソファからジッとこっちを見ていた仲間の元に戻ると、ど真ん中に腰をおろして、私を睨み付けながら煙草に火を点けた。


……ここでのイジメは、学校でのソレとは違う物になるって確信がある。


私はナメられないようにユカリを睨み返すと、これから始まるであろう攻撃に備えて気を張った。



――お店が開店してお客さんが入り始めると、さっそくユカリ派からの嫌がらせを受けた。
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