最後の恋はアナタの隣で
お客さんは手でお腹を抑えながら、弱々しく首を横に振る。
「涼さん、大丈夫ですか?」
「……あっ、はい。大丈夫です……」
一瞬の出来事に呆気にとられていた私は、お客さんから私の方へ視線を移した春樹さんに声を掛けられ、我に返った。
そして。
「衣装部屋に行きましょう」
春樹さんにそう促され、差し出された春樹さんの左手を取り、ノロノロと立ち上がる。
その間に再び賑やかさを取り戻していたホールを後にすると、バーカウンターの上にある小さな冷蔵庫からオシボリを取り出した春樹さんと一緒に、衣装部屋へと向かった。
「少し我慢してくださいね。冷やさないと腫れてしまいますから」
衣装部屋に入ってパイプ椅子に腰掛けると、至近距離で向き合ってパイプ椅子に座った春樹さんが、冷たいオシボリを私の額にあてがってくれた。
「涼さん、大丈夫ですか?」
「……あっ、はい。大丈夫です……」
一瞬の出来事に呆気にとられていた私は、お客さんから私の方へ視線を移した春樹さんに声を掛けられ、我に返った。
そして。
「衣装部屋に行きましょう」
春樹さんにそう促され、差し出された春樹さんの左手を取り、ノロノロと立ち上がる。
その間に再び賑やかさを取り戻していたホールを後にすると、バーカウンターの上にある小さな冷蔵庫からオシボリを取り出した春樹さんと一緒に、衣装部屋へと向かった。
「少し我慢してくださいね。冷やさないと腫れてしまいますから」
衣装部屋に入ってパイプ椅子に腰掛けると、至近距離で向き合ってパイプ椅子に座った春樹さんが、冷たいオシボリを私の額にあてがってくれた。