最後の恋はアナタの隣で
「ちょ、待って! 勉強しないって、」

「選択肢にノーはないんだ。ごめんね」

「なっ……」

気が付けば千秋もレッドアイを飲み始めていて、二杯目のレッドアイを口にしてる春樹さんと千秋が、まるで血を飲む悪魔に見えた。



……本当に選択肢にノーはないんだろうな。


そう思い二人の策略に抗う《あらがう》事を諦めた私は、


「……明日からよろしくお願いします……」

ポツリと呟き、甘酸っぱいカシスオレンジを喉の奥に流し込んだ。
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