最後の恋はアナタの隣で
「本当にいいの?」

「うん」

「そっか……分かった」

「それより、今日は疲れただろうからゆっくり休むんだよ?」

「うん」

そう答え、千秋を引き止めていた手をゆっくり扉から離す。


そして、「おやすみ」と言い合って扉が閉じきると、私は千秋の姿が見えなくなってから家に帰った。



――こんな感じで。


月曜日から土曜日まで千秋のお店でお勉強会をする日々を続け、二週間が経った頃。


夏休みに入った。
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