最後の恋はアナタの隣で
頭の中では逃げなきゃって思ってるのに、体が震えて足に力が入らない。


だから這うようにして無我夢中で男子達から逃げる私の――…


「まじかよ! 超デケェんだけど!」

……体の上に馬乗りになった男子が、私の胸を乱暴に揉みしだきながら、ゲラゲラ笑う。


「触んじゃねぇよ!! 離せ!! 汚ねぇんだよクズ!!」

喉が裂けるんじゃないかって思う程、必死に叫んだ。


「脱いで乾かした方が早いから脱がしてやるよ」

だけど私の叫び声は無視され――ワイシャツのボタンが無惨にも弾け飛ぶ。


手足をバタつかせて抵抗しようにも、馬乗りになってる男子以外の四名に抑え付けられていて、動かせない。


ゲラゲラ笑う声が耳元で聞こえた。
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