最後の恋はアナタの隣で
力任せに抑え付けられた手足が痛い。

ブラの上から激しく胸を揉む手が、気持ち悪い。

首筋に舌が這った瞬間――…堪えていた涙が一気に溢れ出した。


「ウケる。こいつ泣いてるぜ」

「良いねぇ、その演技」

「いっつも宮沢と一緒にいるから手ぇ出せなかったけど、今日で溜まってた分発散出来そうだな」

どの男子がどの台詞を吐いてるのか分からなかった。


怖くてもう、目を開けていられなかった。


ガタガタと震える私の体から、馬乗りになってた男子が少しだけ腰をあげる。


そして。


「一回うつ伏せにしてブラ外そうぜ」

その男子がそう発したのとほぼ同時に――扉がバンッと開く音が聞こえた。
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