最後の恋はアナタの隣で
「テメェら何やってんだよ!!」

その怒鳴り声は確かに聞き慣れた声で。

私の目からはピタリと涙が止まる。


体に触れていた男子達の体温が一気に離れていき、


「おい!! 全員捕まえろよ!!」

聞き慣れた声はそう叫んだ後、横たわって体を丸めてる私に駆け寄ってきて、片膝を付いた。


「相澤……」

初めて聞く、弱々しい声だった。


「……ごめん。まじでごめん」

言いながら自分のワイシャツを私に掛け――優しく髪の毛に触れてくる、宮沢の指先。


「……馬鹿。何でアンタが謝るの」

「……相澤を守れなかった」

「私は大丈夫。最後までされてないよ」

「そういう問題じゃない……」
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