最後の恋はアナタの隣で
そして、カウンターの照明が届く距離まで来ると、ようやく顔がハッキリと見えるようになって――…
…――私は驚きのあまり目を見開いた。
高い身長。
スラッとした体型。
雪のように白い肌。
それに加え、天は二物も三物も与えるのかって思うほど――目鼻立ちの整った、綺麗な顔。
何とも言えない妖麗《ようれい》な雰囲気を纏う《まとう》その黒服さんに、体の全てを奪われたような感覚になった。
「体験入店する事になった涼ちゃんとユカリちゃんよ。二人を衣装部屋まで案内してあげて」
「分かりました」
薄い唇の間から零れる《こぼれる》、少し低めのハスキーボイス。
黒服さんはママから私達に視線を移すと、「こちらです」と言って手招きをした。
…――私は驚きのあまり目を見開いた。
高い身長。
スラッとした体型。
雪のように白い肌。
それに加え、天は二物も三物も与えるのかって思うほど――目鼻立ちの整った、綺麗な顔。
何とも言えない妖麗《ようれい》な雰囲気を纏う《まとう》その黒服さんに、体の全てを奪われたような感覚になった。
「体験入店する事になった涼ちゃんとユカリちゃんよ。二人を衣装部屋まで案内してあげて」
「分かりました」
薄い唇の間から零れる《こぼれる》、少し低めのハスキーボイス。
黒服さんはママから私達に視線を移すと、「こちらです」と言って手招きをした。