最後の恋はアナタの隣で

その事に気が付いた私の目からは、更に涙が溢れ出してきた。


「ユカリさんにアドレスを教えたのは、店の女の子だからだよ。機嫌を損ねて出勤しなくなったら困るんだ。でも、連絡を取り合う気はない」

「……嘘だぁッ……」

「嘘じゃない。俺は涼以外の女に興味ないし、涼と遊びで付き合ってるわけでもない」

「じゃっ、じゃあ何で……あんまり連絡、くれなかったのっ……？」

泣いてる所為で途切れ途切れになる私の言葉を、最後まできちんと聞いてくれた春樹さんは、「え？」と声を漏らす。


「知らないなら知っていけば、いいって……春樹さんが言ったのに、少ししか連絡っ、くれないじゃん！　こんなんでっ……春樹さんの事知っていけるわけないっ！」