最後の恋はアナタの隣で
「……うん。ごめん」

「そしたら、ユカリから……嬉しそうにアドレス交換の事、聞かされてっ……私春樹さんの事何も知らないからっ、もしかしたら春樹さんは遊び人なのかなって思っ……て……」

「それで遊ばれてると思ったのか?」

「んっ……」

私が頷いた後、春樹さんは大きな溜息を吐き出した。


そして、心底申し訳ないって感じで「ごめんな」と呟くと、まるで泣いてる私を宥める《なだめる》ような優しい声で話し出した。


「本当は電話したり、会ったりもしたかったんだけど、俺と涼は起きてる時間が違うし、涼には学校があるだろ?」

「……」

「だから、無理させないようにって思ってた」

「……」

「でも、電話も会うのも無理なら、せめてメールくらいするべきだった」
< 82 / 464 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop