最後の恋はアナタの隣で
「あの人、超カッコ良くない!?」

「あの人……?」

「春樹さんだよ!」

「あぁ、黒服さんの事?」

「そう! まじカッコイイんだけど!!」

そう言って、更に興奮するユカリ。


それを見た私は、考える事は皆同じなんだなって思った。


でも、あの人には“カッコイイ”より“可愛い”って言葉の方が似合う気がする。


「なんか、女の子みたいだったね」

「うんうん! だよね! うわぁ……この店に紹介されて良かったぁ!」

「あはは。恋する乙女みたいだな」

ユカリは両手で頬を抑え、夢でも見ているかのようにウットリしている。


「だって、あんなカッコイイ人初めて見たんだもん!」

「はいはい、分かったからとりあえずドレス選ぼうよ」
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