王子な女好き
 
 
「や、良い感じじゃないしー」


渋い顔をして適当に誤魔化した。

まあ、誤魔化す必要ないけど。



「なーんだ。良かったー…変な男に洋子ちゃん取られるかと思ったわぁ」


サトシくんは、たくさんあたしに愛想を振りまく。

つまり、超軽い。


それか、本気であたしのことを好きなのか。



「あ、そういえば。洋子、こっち来て」


淳が“おいで”の仕草をしていたから、サトシくんにバイバイして淳に着いて行った。
 
 
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