王子な女好き
 
 
淳の視線の先には1つの教室があった。


背伸びをして中を覗くと、男女がセックスをしているのが見えた。

いやらしい音が微かに聞こえる。


少し顔が赤くなった。



「なーんだ。服着てんじゃん」


そう言った淳の顔は平然としていて「つまんねーの」と呟いていた。



「服着てなかったら裸じゃん」

「あの後姿、Gカップのユキエだぜ?見なきゃ損損」

「バカッ!もう、本当男ってサイ…――」


そこまで言うと、淳に口を抑えられた。


淳を見ると、「シー」と人差し指を口に当てていた。
 
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