Prince and princess.
あたしは先輩に押し倒された。
ギュッと目を瞑った。



「覚悟ができたみたいだね」





言い返すことも
できない自分が悔しい。



「このままいっそ俺のこと好きになれば?」
「…なるわけない」
「へぇ~…まぁ俺はやらせてもらうね、子音ちゃん♪」





先輩の顔が近づいてくる。
ギュッと目を瞑って…
近づいてくる先輩の顔に覚悟した。






「…って!!!」




……あれ?
気配がなくなった…
一瞬にして…




そっと目を開けると、
目の前にあるはずの先輩の顔がなかった。
起き上がり先輩を探す。




「なんで」



先輩は横に転がって横腹を抑えていた。





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