Prince and princess.
「起きないと…キスすんぞ!」




その言葉にあたしは目を開けた。




「そういうと起きる子音ちゃんは悪い子だよ」
「…翔真」
「体大丈夫?」
「え…あぁ、うん」


ちょっと痛いけどね





「翔真っ、その手どうしたの!?」
「色々あってね」
「…もしかして…」




階段下で助けてくれた?




「翔真…助けてくれたの?」
「…危機一髪でねぇ」
「ありがとぉ…ごめんね」
「なにが?」
「迷惑な彼女で」
「全然♪俺が助けれてよかったし」




翔真は優しく頭を撫でてくれた。





「子音さ、俺に黙ってたっしょ」
「え?」
「女にあんなことされてたこと」
「だって心配かけたくなかったから」
「それは嬉しいけど、俺心配してたんだからな?」
「…ごめんなさぃ」





あたしはホッペを膨らませ下を向く。




「…隙あり!」
「ぇ…///」




キスされちゃった//
優しくて、甘い…
愛のあるキスを///
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