Prince and princess.
「マジ可愛い」



俺は子音を下駄箱に当て、



キスした。


夕日が俺たちを照らしてた。





少しのキスだったけど…



何時間でもしてたキスのように長くて、愛しかった。





「っぷは!…苦しかった」
「ごめん」




真っ赤な子音。




「帰ろっか」
「うん」




手を繋いで、街を歩く。





「ねぇ、翔真」
「ん?」
「自転車は?」
「子音と長くいたいから」
「…///そっか」




子音は納得したのか頷く。




特等席なんてどうでもいい。




大切な人といれる。



それだけでいい。



そう思うようになった。
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