Prince and princess.
「クラスの子たちに進められちゃって」
「…断れなかった、みたいな?」
「うん」




子音がチアかぁ…♪
絶対似合うし…
目立つだろ!




「いいんじゃない?」
「ホント?」
「なんでそんな俺に拘るんだよ」
「だって似合わないだろうし…」
「…鈍感だな」





俺は子音の頭を撫でた。



「鈍感って?」
「ううん。子音はそのままでいいよ」
「なに言ってんの?」
「内緒♪」





俺は立ち上がって、背伸びをした。





青空に大きく手を伸ばす。




「翔真」
「ん?」
「空を飛べたら気持ちぃだろうね」
「そうだねぇ」
「あたしは翔真の背中に乗るね」
「え~子音重いし…落ちるよ」
「…ショック」
「嘘に決まってんじゃん?」
「…」





本気で落ち込んでる子音…。



ヤベーよな?




「嘘だよ?子音」
「……」


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