仮 レオの特別
「そういえば玲央くん、ドラマ出るんですってね。」
「うん、そうみたいだね。」
さすがに音をたててカルボナーラはないと悟った私は、普通に食べることにした。
「凄いわよねー。玲央くんカッコいいものねー。」
「玲央にぃちゃんはめっちゃカッコいいんだぜ。昨日だって新山んちに入ってったもん。」
本当に行ったんだ、玲央。
「あそこに気に入られたんなら、大スターになるのも時間の問題だね。」
どこのオヤジだ、こいつは。
「ごちそうさま。」
「え、もういいの?」
「うん。」
私は一足早く、ご飯を済ませて二階の自分の部屋へと向かった。
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