仮 レオの特別




「玲央くんから離れて。じゃなきゃその顔に傷がつくよ?」




「まぁ傷ついてもブスのまんまだけどね?ハハハ。」




悔しい。
こんなのに負けたくない。




「ヤダ。」




「はぁ?」




「ヤダ。」



ただ負けるのが嫌だっただけ。


別に玲央のことなんかどうだっていい。


離れるなんて簡単。



「そんな事言ってるとお友達が傷つくことになるよ?」



私を睨み付ける左右の女とは対照的に、笑顔で言うゆかという女。




*
< 36 / 90 >

この作品をシェア

pagetop