仮 レオの特別




まっ、いいか。




螺旋階段を下がって門に到着。




「お邪魔しましたー」




私は玲央の家をあとにした。





―――‥‥‥・・・・・





時刻は午後九時。


消えかけている街頭。

私は暗い路地を一人歩いた。




ピピピピピ―――ピピピピピ




ポケットの中で聞こえる着メロ。

画面には見知らぬ電話番号。



ゆかな予感がした。



今から通るのは三丁目公園。




無意識のうちに右手が震えだした。




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