仮 レオの特別




「エマ。」




さっきまで女子に囲まれてた玲央が、突然目の前に現れた。




「………なに?」




不審に思っている私とは裏腹に黙って手を差し出してくる。


それを暫く見ていると




「めし。」




と一言。




「あ、そっか。」




そういえば、あげるって言ったな。




「はい。」




玲央は、受け取った具なしおにぎりを幸せそうな顔で食べる。




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