仮 レオの特別




「顔、真っ青だよ。」




え?




「本当だぁ。保健室行ったほうがいいんじゃない?」




そんなに仲の良くない女の子の一言で、クラスがざわめき始めた。




「別に大丈………」




「藤川。お前保健室行ってろ。」




担任の田澤が言った。




「うん。その方がいいよぉ。そうだ!保健委員だしぃ、あたしが連れて行ってあげる!」




こいつの名前なんだっけ。


なんでこんなに私につっかかるの。




私は名前も覚えていないような女子に保健室へ連れて行かれた。



*
< 81 / 90 >

この作品をシェア

pagetop