北の空が晴れた朝に
フェル・アスリープ
体育の後の教室は相変わらず、いろいろな意味の熱気に包まれていた。
次々に教科書を開くクラスメートの脇で、私は、シビアにレシートを広げていた。
「次ー授業変更で英語だってやー。」
えーまじでぇ、英語のテストやばいんだけどー。
そんな甲高い声が教室を埋めつくす。
普通の人は、女子高生の他愛もない日常の一幕だと思うだろうが…
「あ…平均、ウチのクラスが最下位だ…」
喜怒哀楽
一喜一憂
そんな言葉が似合う、青春の一ページだと思うだろうが…
「のぉ、山口さんはどう思う?四組、カンニングでもしぐらいの勢いじゃない?この伸び具合。」
「別に。頑張ったんじゃない?文系のクラスだし。」
ほら、嫌な顔をする。
結局、自分の思った通りに事が進まなければ嫌なのだろう。
笑顔なんて、嘘っぱちで、友情なんて、唯の見せ掛け。愛なんて、もっともっと空虚で、不様だ。
「そだねー頑張ったんだろうね−…」
ほら、笑った。
でも、人が笑えば笑うほど、私の心は狭くなる。
…もう、誰も信じたくないから。
次々に教科書を開くクラスメートの脇で、私は、シビアにレシートを広げていた。
「次ー授業変更で英語だってやー。」
えーまじでぇ、英語のテストやばいんだけどー。
そんな甲高い声が教室を埋めつくす。
普通の人は、女子高生の他愛もない日常の一幕だと思うだろうが…
「あ…平均、ウチのクラスが最下位だ…」
喜怒哀楽
一喜一憂
そんな言葉が似合う、青春の一ページだと思うだろうが…
「のぉ、山口さんはどう思う?四組、カンニングでもしぐらいの勢いじゃない?この伸び具合。」
「別に。頑張ったんじゃない?文系のクラスだし。」
ほら、嫌な顔をする。
結局、自分の思った通りに事が進まなければ嫌なのだろう。
笑顔なんて、嘘っぱちで、友情なんて、唯の見せ掛け。愛なんて、もっともっと空虚で、不様だ。
「そだねー頑張ったんだろうね−…」
ほら、笑った。
でも、人が笑えば笑うほど、私の心は狭くなる。
…もう、誰も信じたくないから。