僕が君を護る盾となろう
一章〜盾の存在意義〜
夕暮れ時。

日は既に沈みかかっていた。

「うー。寒いな…12月は冷えるわ…」

大学生の昇はぶつぶつ言いながら歩く。

「にしても…」

昇は周りを見渡す。

「道、あってんのか…?」

いつも使う道が道路工事で使えなくなり、しょうがなく迂回して帰っているのだ。

「この角曲がってみるか」

昇は適当な角を曲がる。

「ん?誰か居る…?」

電柱の横に一人の少女…と言っても同い年ぐらいだが…が座っていた。

気になるのは服。

まるで病院服みたいなのを着ている。
良く見ると靴も穿いていなかった。
昇は少女に近づく。
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