S王女と王子(?)様!!
黙ってしまった俺に、その女は、


「何黙ってんのよ!さっさと保健室に連れて行きなさいよ!
 傷が残ってでもしたら一大事でしょ!?」


「は、はいっ!」


凄みに負けて、いい返事…をしてしまった…。


でも…腰に手を当てて威張っている姿を見ても、
全然保健室なんて行かなくていい様な気がする…


連れて行くために肩に手を掛けたら…


「ちょっと!どこに手を置いてんのよ!!」

「え?肩に手をまわそうと…」


最後まで俺に言わせずに、


「ハァ!?フツー、背負うかお姫様抱っこする
 とかあるでしょ!?何考えてんのよ!!」


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