バラバラ死体とシャルウィーダンス
我ながら、此れは良い事なのかと心配になる。
凶悪事件の被害者であるあの女性は、今も痛みに苦しんでいるというのに。
然しながら、そういった罪悪感が、反って性欲を刺激した。
絡み付くようなエクスタシーに身を震わせながら、私は何度も果てた。
セックスとは、不思議だ。
何故こうも生きてる実感が強くなるのだろうか。
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「おはようございまーす、悠子さん」
「おはよう………」
朝からピカピカの笑顔を見せる美幸ちゃん。
昨日はしゃぎ過ぎたのか、腰が相当痛い。
「あれぇ? 元気無いですねー、どうしました?」
「まだ美幸ちゃんには早い事よ」
「おい、キスマーク付いてる」
突如後ろから声をかけられ、振り返ると、
「フジハラさん……もっと声落として下さい」
「いや、事実だし。もしや昨日はヤッt……」
「やめてぇぇぇ!」
なんて上司だ。
確かにしたけど。
関係無いじゃん。
何故か納得した風なフジハラさんは、うんうんと頷きながら、
「まだ若いんだから、もっともっとヤッt……」
「だからやめてぇぇぇ!」
「パパ、キスマークって何?」
「強く激しくキスをしたときに残る小さな痣のことだよー」