バラバラ死体とシャルウィーダンス
「おい! 離せ!」



今まで傍観してたクセにいきなり出張るか、井村。

何処か頭の隅でそう思ったが、有難いにこした事はない。



「お兄ちゃん!」



※※※※※※の妹もやって来て、※※※※※※の腕にしがみついたが、



「離せぇぇ!」



腕を振り上げられ、意図も簡単に彼女の体が玄関の靴箱に叩きつけられ、彼女は動かなくなった。気を失ったのだろう。



「…………」



※※※※※※は私の腕を離し、妹の方に向いた。


靴箱の上に置いてあったガラスの置物が揺れた。※※※※※※はそれを手にとった。


何をする気か悟った私は、



「止めなさい!」



叫びながら飛び出し、妹の体を覆うように抱き締めた。





















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