バラバラ死体とシャルウィーダンス
………………………
………………
………
「…………うっ」
何があったのか、全く記憶が無い。
私は宮崎クロエに誘われたままに彼の自宅まで行き、中に入った。
「綺麗な家ね」
「有難う御座居ます」
玄関で周りを見回しながら、言った。
背後で宮崎クロエが動く音がする。
「ね、宮崎くん」
「はい?」
「あの、ネットで殺人中継していた事件、知ってる?」
「ああ、死んだのにまだ写されてますね」
「あの犯人は、誰かな?」
「さぁ。きっと頭が良くて、正常ではない人でしょうね」
「君は?
“頭が良くて、正常ではない人”のうちに入る?」
此れを言った直後、私の首筋に何か冷たい物が当てられた。
「なぁに?」
「ちゃんと教えて下さい。何が言いたいのか」
先ほどまでの優しい声ではなくなった。
金属のように冷たくて鋭い、恐ろしく平坦な声。
「君が犯人よね?」
言った直後、首筋に衝撃が。
痺れる感覚に、「此れは電流か」と気付く前に、意識が無くなった。
そして、気付いたら此処にいた。