バラバラ死体とシャルウィーダンス
私の冷ややかな目を超然と流し、彼はパソコンを見た。
「ああ、もうアクセス数がこんなに」
楽しそうに笑った。
「楽に逝けると思ったら、大きな間違いですからね」
「そうねぇ。あなたは喋り過ぎたもの」
「別に、これから死ぬ奴に言っても構わないっすよ」
そう言って、宮崎クロエは部屋の入り口の脇にあるレバーに向かった。
見たところ、此処は物置の様だ。
何かを吊す装置が有ったりする時も、ある。
皮肉な事に今私が居る場所がそうだ。
「よいしょ」
ガシャン、とレバーが鳴り、私の足枷が繋がっている鎖が、ガラガラと音を出した。
「大丈夫、少し苦しくはなりますが直ぐには殺しません」
「……………」
「いや、直ぐには死なせない」
純粋な笑顔を見せながら、私がゆっくりと床から離れていくのを見る宮崎クロエ。
腰が上がり始めたあたりから、私は試しにもがいてみたが、何の効果もなかった。
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